自己点検(CSA)導入支援サービス
CSAとは
CSAとは、現場の管理者や業務担当者が主体となって部門・プロセスの中にあるリスクの特定や コントロールの有効性の評価を自ら行う内部監査手法であり、近年、多くの企業が、CSAの導入を検討しております。
なお、一般的なCSAは、以下のステップを継続的に実施することで、目標達成の可能性を維持・向上させる活動です。
  • 評価対象とする部門やプロセスを可視化し、設定した目的に対する阻害要因(リスク)を識別する。
  • 識別された問題点に対して、現状どのような対応策がとられているか、またどのような対応策が不足しているかを把握し、必要な改善事項を整理する。
  • 必要な改善事項と、問題点に対する各対応策が有効に機能していることをモニタリングするしくみを、部門やプロセスの中の手続きに落とし込む。
J-SOXにおけるCSA(自己点検)の活用
実施基準では、経営者を補助して評価を実施する部署及び要員は、評価対象業務から独立し、客観性を保つことを求めている一方で、自己点検による実施結果に対して独立的なモニタリングを実施することにより、内部統制評価における判断の基礎として利用することが考えられると示されております。
従って、J-SOXにおける経営者評価に自己点検の評価方法を取り入れるためには、一般的に公正妥当と判断されるための適用範囲や実施方法の決定が必要となります。
(例)J-SOXにおけるCSA(自己点検)モデル

弊社のサービス
弊社は、J-SOXにおける経営者評価に対して適切にCSA(自己点検)を導入するための要件を十分に踏まえて、以下のサービスをご提供します。
自己点検における評価モデル構築支援
自己点検の適用範囲や実施方法、複数年計画、体制等について、助言・提案を中心としたコンサルティングをご提供します。
モデル構築における主な検討項目(例)
請負を含めた実地指導
自己点検の実施部門様に対して、サンプリングテスト等の監査手法や適正なテスト調書の整備方法について実地にて御指導、またはそれらの作業請負を行います。

<自己評価におけるサンプル抽出の考え方(例)>
(1)統計的サンプリングによるサンプル抽出
  • - 独立的評価と同様のサンプル期間・サンプル数・抽出方法によるテストを行う。
(2)非統計的サンプリング、特定項目抽出によるサンプル抽出
  • - 次年度以降の自己点検を考慮したサンプル抽出方法によるテストを行う。
    ex:月毎に1件のリスクの高い取引(金額的・質的)に関するサンプルをランダムに抽出しテストする。
    (期初からテスト実施日直前までの期中の全ての期間を対象とする)
    - 自己点検独自のサンプル数を定義してテストを行う。
    ex:自己点検においては25件ではなく5件程度のサンプルでテストを実施する。
自己評価におけるサンプル抽出の考え方(例)
会社による自己点検状況の評価とアドバイス
お客さまにて自製で実施されている自己点検の実施状況について、実施方法の妥当性や評価結果の信頼性、手続きの効率性等の観点から評価を行い、より品質の高い評価を行っていく上でのアドバイスを致します。
<自己評価を検証する際の基準(例)>
■手続きの適切性の検証
  • (1)テストの目的はコントロールが意図した内容に適合しているか
     ⇒ コントロールの記載とテスト目的の記述をレビューする。
    (2)サンプルの定義は意図したテスト結果を得る上で適切なものか
     ⇒ サンプル定義の記載とテスト目的の記述をレビューする。
    (3)サンプルの抽出方法は適切に検討されているか
     ⇒ 記載された抽出対象外のサンプル母集団の数、金額的影響度などについて質問する。
    (4)確認の手続きは、意図したテスト結果を得る上で適切なものか
     ⇒ 確認の手続きの記載とテスト目的の記述をレビューする。

■結果の妥当性の検証
  • (1)サンプルはテストプランに記載されたとおりに恣意性なく適切に抽出されているか
     ⇒ サンプル抽出方法の記載及び抽出したサンプルの記録を確認する。
     ⇒( 実施部門が抽出したサンプル以外のサンプルを独自に抽出して確認手続きを再実施する。)
    (2)サンプルに対する確認の手続きは適切に行われたか
     ⇒ 抽出したサンプルに対する検証を記載された確認の手続きの通り再実施して確認する。
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